デュピクセントを初めて処方した夜〜沖縄の重症アトピー治療の最前線から〜|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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〒901-0401
沖縄県島尻郡八重瀬町
東風平1200番地5

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デュピクセントを初めて処方した夜〜沖縄の重症アトピー治療の最前線から〜



【総院長コラム】デュピクセントを初めて処方した夜ー沖縄の「最後の砦」から、No.1バイオ製剤クリニックになるまで

こんにちは。沖縄皮膚科医院、総院長の伊藤です。


今では当院の日常となっているアトピー性皮膚炎の「バイオ製剤(生物学的製剤)」による治療ですが、先日、ふと私が初めてデュピクセントを処方したあの夜のことを思い出しました。


今日は、まだ沖縄に導入実績がなかった頃の挑戦と、これまでの歩み、そしてアトピー治療に対する私の想いをお話しさせてください。


1. 琉球大学病院という「最後の砦」での決断

沖縄は周囲を海に囲まれた島です。そのため、地元のクリニックで治療が難しくなった重症の患者様が行き着く最後の砦が、琉球大学病院でした。


当時、私は大学病院の外来でアレルギーやアトピー性皮膚炎の専門外来を担当していました。大学病院の門を叩く患者様は、みなさん寝られないほどの強い痒みや、皮膚のかき壊しに何年も悩まされている、本当に重症の方ばかりです。


「少しでも患者様のQOL(生活の質)を改善したい。治療の一助になりたい――」


そんな思いを強く抱いていた頃、アトピー性皮膚炎の画期的な新薬として登場したのが「デュピクセント」でした。


しかし、当時の沖縄ではまだ誰も使ったことがない未知の薬。何が起こるか分からない緊張感から、初めて処方した日は万全を期して患者様に入院していただいたほどです。投与した後の患者様に万が一があってはならないと思い、深夜まで病院に残っていました。あの夜の独特な緊張感は、今でも忘れることができません。


2. 経験を積み、沖縄で一番バイオ製剤を処方する皮膚科クリニックへ

あの最初の一歩から年月が経ち、医療はさらに進歩しました。


大学病院から現在のクリニックを開院してからも、私は多くの重症アトピー患者様と向き合い、数々のバイオ製剤を処方してきました。今では、沖縄県内で最も多くバイオ製剤を処方する皮膚科クリニックとなり、毎月たくさんの患者様が通ってくださっています。


処方を重ねるごとに、「このタイプの発疹にはこの薬が効く」「この患者様のライフスタイルならこちらが続けやすい」といった、教科書だけでは分からない“製剤ごとの特徴や使い分けの経験値”が私の大きな財産となっています。


3. 「ステロイドが怖い、お薬が怖い」と感じているあなたへ

日々多くの患者様を診ていると、「ステロイドを使うのが怖い」「新しい薬を使うのが不安」という声をよく耳にします。


ひと昔前、ネットやメディアで過度に不安を煽るような情報が出回ったこともあり、治療に対して不信感や恐怖心を持ってしまうのは無理もないことです。その不安な気持ちは、決して間違っていません。


しかし、皮膚科専門医としてお伝えしたいのは、「お薬は、正しく使えば決して怖くない」ということです。


現在の医療では、薬の安全性や効果的な塗り方(プロアクティブ療法など)がしっかりと確立されています。また、アトピー性皮膚炎は寛解(かんかい)維持が可能な疾患へと変わってきています。


怖がって使うのをやめてしまい、かえって悪化させてしまうのが一番もったいないことです。だからこそ、私たち専門医が伴走し、適切な量や使い方を丁寧に指導します。


4. そもそも「バイオ製剤」とは?

「ステロイドの塗り薬だけではどうしても良くならない」という重症な方のための新しい選択肢が、先ほどお話ししたバイオ製剤です。


最先端のバイオテクノロジーを用いて作られた注射(または点滴)の薬で、これまでのステロイド塗り薬のように「炎症全体を広く抑える」のではなく、アトピーの強い痒みや炎症を引き起こしている特定の原因物質だけをピンポイントで狙い撃ちします。そのため、高い効果が期待でき、全身への副作用が少ないのが特徴です。


現在、アトピー性皮膚炎のバイオ製剤にはいくつかの選択肢があり、当院では患者様の症状やライフスタイルに合わせて最適なものを提案しています。


デュピクセント: アトピー性皮膚炎のバイオ製剤の先駆け。痒みと皮膚のバリア機能低下の両方をしっかりと抑え、安全性の実績も非常に高いベースとなるお薬です。


イブグリース: デュピクセントと同様の仕組みで、主に12歳以上の患者様の選択肢を広げているお薬です。


アドトラーザ: 炎症を引き起こす特定のシグナル(IL-13)に絞ってブロックし、良好な皮膚状態を維持するお薬です。


ミチーガ: 特に「眠れないほどの激しい痒み」の原因(IL-31)をピンポイントで抑える、痒み特化型のお薬です。


※この他にも、注射ではなく内服(飲み薬)の分子標的薬(JAK阻害薬など)もあり、治療の選択肢はさらに広がっています。


5. もう、ひとりで悩まないでください

かつて琉球大学病院で「最後の砦」として重症患者様を診ていた経験と、これまで積み上げてきた沖縄No.1の処方実績があるからこそ、今の当院には自信を持って提案できる治療があります。


「どこに行ってもアトピーが良くならない」
「お薬を使うのが不安で、どう治療していいか分からない」


そんな方は、ぜひ一度当院にご相談ください。不安な気持ちもしっかりと受け止めながら、あなたに一番合った「怖くない治療法」を一緒に見つけていきましょう。


監修医師

伊藤誠
・沖縄皮膚科医院 理事長/総院長
・琉球大学医学部卒
・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
・日本皮膚科学会認定皮膚科指導医
・難病指導医
・小児慢性特定疾病指定医