アテローム(粉瘤)|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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〒901-0401
沖縄県島尻郡八重瀬町
東風平1200番地5

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アテローム(粉瘤)|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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アテローム(粉瘤) EPIDERMAL CYST

皮膚の病気はとても数が多く、また診察時にすべてをお話しすることは難しいため、よくある病気の説明を記載しています。当院を受診される患者様の疾患理解と治療の一助となれば幸いです。気になることがあれば診察中に医師、看護師までお声かけください。

アテローム(粉瘤)とは

放置すると細菌感染を起こし、炎症により赤く腫れ、痛みが出ることがあります。 小さいうちの摘除がオススメ。

アテロームは、医学的には粉瘤(ふんりゅう)と呼ばれ、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に本来皮膚から排出されるはずの垢(角質)や皮脂などの老廃物が溜まってできる良性のしこりです。皮膚にできる「できもの」の中でも非常に一般的なもので、年齢や性別を問わず、体の様々な場所にできます。
主な症状は、皮膚の下にドーム状に盛り上がった柔らかいしこりです。触ると少し弾力があり、中央に黒い点(開口部)が見られることが多いのが特徴です。この黒い点は、袋の出口にあたり、ここから内容物(垢や皮脂)を出すこともあります。大きさは数ミリ程度の小さいものから、数センチメートル以上に大きくなるものまで様々です。
粉瘤は基本的に痛みやかゆみなどの症状を伴いませんが、放置すると徐々に大きくなったり、内容物が溜まることで独特の嫌な臭いを放つことがあります。最も困るのは、粉瘤の中に細菌が感染して炎症を起こすことです。炎症を起こすと、急に赤く腫れ上がり、強い痛みや熱感を伴い、膿が出ることもあります。この状態は「炎症性粉瘤」と呼ばれ、触ると激痛が走ることもあります。炎症がひどくなると、自然に破れて膿が出たり、治った後も目立つ傷跡が残ったりすることもあります。
粉瘤は良性腫瘍であり、がん(悪性腫瘍)ではないため、命に関わる心配はありません。しかし、炎症を繰り返したり、見た目を気にされたり、臭いが気になったりする場合は、適切な治療が必要です。「あれ? いつもと違うしこりがある」「赤く腫れて痛い」と感じたら、自己判断せずに皮膚科専門医の診断を受け、適切な検査と治療を開始することが非常に重要です。

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アテローム(粉瘤)の主な原因と誘発要因

ポイント

アテローム(粉瘤)は、皮膚の構造が何らかの理由で変化し、本来外に出るべき老廃物が皮膚の下に溜まってしまうことで発生します。その原因は一つではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。

主な原因

・表皮細胞の異常な埋没:
粉瘤は、皮膚の一番外側にある表皮の細胞が、何らかの理由で皮膚の奥深く(真皮内)に袋状に埋もれてしまうことで発生します。この埋もれた袋の壁は、表皮と同じように角質(垢)や皮脂を作り続けるため、その内容物が袋の中に溜まっていき、徐々に大きなしこりとなります。
・毛穴の出口の詰まり:
毛穴の出口が、皮膚の炎症や傷、皮脂の詰まりなどで塞がれることが、粉瘤の発生のきっかけとなることがあります。毛穴の出口が塞がれると、皮脂や角質がうまく排出されず、皮膚の下に溜まって袋を形成しやすくなります。

日常生活でアテローム(粉瘤)を誘発・悪化させる可能性のある要因

・外傷や皮膚への刺激:
皮膚にできた小さな傷、ニキビの炎症、毛穴の詰まり、あるいは繰り返し起こる摩擦などが、表皮細胞が皮膚の下に埋もれるきっかけとなることがあります。
・体質(皮脂分泌の活発さ):
皮脂分泌が活発な体質の方や、思春期以降のホルモンバランスの変化により皮脂分泌が増える時期は、毛穴が詰まりやすくなり、粉瘤ができやすい傾向があります。
・不適切なスキンケア:
洗顔不足による毛穴の詰まりや、反対に過度な洗顔による皮膚への刺激なども、間接的に粉瘤の発生に関与する可能性があります。
・加齢:
年齢を重ねるにつれて、皮膚の新陳代謝が変化したり、皮膚のバリア機能が低下したりすることも、粉瘤ができやすくなる要因の一つと考えられています。
・免疫力の低下:
疲労、ストレス、睡眠不足、病気などで体の抵抗力(免疫力)が落ちている時は、粉瘤が炎症を起こしやすくなったり、治りにくくなったりすることがあります。
・不衛生な環境:
粉瘤が炎症を起こす主な原因は細菌感染です。不潔な手で粉瘤を触ったり、不衛生な環境で生活したりすると、細菌感染のリスクが高まります。

「粉瘤は不潔だからできる病気だ」「自分で潰せば治る」といった誤解がありますが、粉瘤は体質や偶然の要因でできてしまうことがほとんどです。また、自分で無理に潰すと、かえって炎症を悪化させたり、治りにくい傷跡を残したりする危険性があります。

アテローム(粉瘤)の治療法

主な治療法

アテローム(粉瘤)は良性腫瘍であり、必ずしも治療が必要なわけではありません。しかし、見た目を気にされる場合や、炎症を繰り返す場合、臭いが気になる場合などには、治療を検討します。治療の基本は、手術で粉瘤の袋ごと取り除くことです。

外科的切除術(手術)

・方法:粉瘤の袋ごと完全にメスで切り取り、縫合する治療法です。局所麻酔を行います。
・特徴:粉瘤の再発を防ぐためには、内容物だけでなく、原因である「袋」を完全に摘出することが最も重要です。炎症を起こしていない時期(非炎症時)に行うことで、より小さく、きれいに傷跡を治すことができます。
・メリット:袋を完全に除去するため、再発のリスクが低いです。切除した組織は病理検査に提出され、良性であることの確定診断ができます。
・デメリット:縫合が必要なため、傷跡が残ります。粉瘤の大きさや部位によっては、傷跡が目立つこともあります。

くり抜き法(トレパン法)

・方法:局所麻酔後、専用の小さなパンチのような器具(トレパン)を用いて粉瘤の中央に小さな穴を開け、そこから内容物と袋をくり抜くように除去する治療法です。
・特徴:小さな粉瘤や、顔など傷跡を目立たせたくない部位に用いられます。
・メリット:切開する範囲が小さいため、傷跡が目立ちにくいです。縫合の必要がない場合も多く、抜糸の手間も省けます。
・デメリット:粉瘤の大きさや深さによっては適用できない場合があります。再発のリスクが外科的切除よりやや高くなる可能性があります。

炎症性粉瘤に対する処置

・方法:赤く腫れて痛む炎症性粉瘤の場合、まず炎症を抑える治療を行います。
 ・切開排膿(せっかいはいのう):局所麻酔後、粉瘤の最も腫れている部分を切開し、中に溜まった膿や内容物を排出する処置です。
   ・抗菌薬の内服:細菌感染を抑えるために、抗生物質を内服します。
  ・特徴:膿を排出することで、即座に痛みや腫れが軽減されます。ただし、炎症が強い時期は袋を完全に摘出することが難しいため、炎症が治まってから改めて外科的切除術を行うことが多いです。
・メリット:急性期の痛みを劇的に和らげることができる。
・デメリット:炎症が治まるまで時間がかかる。炎症が治まった後に改めて手術が必要になることが多い。

当院では、皮膚科専門医である院長が常駐しており、アテローム(粉瘤)の診断と治療に関して豊富な経験と知識を持っています。患者さんの粉瘤の状態、大きさ、部位、そしてご希望を総合的に評価し、最適な治療法をご提案します。特に、炎症を起こしている粉瘤は、迅速な処置が痛みの軽減につながります。「このクリニックなら安心して相談できる」と感じていただけるよう、きめ細やかなサポートを心がけています。

アテローム・粉瘤の日常生活でできること・ご家庭でのケアのポイント

具体的な対策

アテローム(粉瘤)の症状を悪化させず、炎症を防ぎ、快適な日常生活を送るためには、日々のセルフケアが非常に重要です。特に、清潔を保ち、粉瘤を刺激しないことが大切です。

清潔保持

粉瘤がある部分も含め、皮膚を清潔に保ちましょう。毎日、優しく洗顔や入浴を行い、汗や皮脂を適度に除去しましょう。ゴシゴシ擦らず、泡でなでるように洗い、しっかりと洗い流します。
皮膚を清潔に保つことで、毛穴の詰まりや細菌感染のリスクを減らし、粉瘤が炎症を起こすのを防ぐことができます。

患部を刺激しない

粉瘤がある部分を、なるべく触ったり、いじったりしないようにしましょう。炎症を起こしていない粉瘤は、見た目が気になっても、無理に触ったり、自分で内容物を出そうとしたりしないようにしましょう。衣類や下着が擦れる場合は、ゆったりとした素材を選び、摩擦を減らす工夫をしましょう。
触ったり、いじったりすることで、粉瘤の袋が刺激されたり、傷がついたりして、細菌が侵入し、炎症を起こす原因となります。

保湿ケア

皮膚の乾燥を防ぎ、バリア機能を保つため、入浴後には保湿クリームなどで顔や体全体をしっかりと保湿しましょう。
乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、肌トラブルを起こしやすくなります。健康な皮膚は、粉瘤が炎症を起こしにくい環境を保つ上で重要です。

バランスの取れた食生活と健康的な生活習慣

皮脂の分泌をコントロールし、免疫力を高めるために、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理を心がけましょう。
皮脂の過剰分泌は粉瘤の原因となることがあります。また、健康的な生活習慣は、体の防御力を高め、炎症を起こしにくくする上で重要です。

やってはいけないこと・避けるべきこと

・炎症を起こした粉瘤を自分で潰す:
炎症を悪化させたり、細菌がさらに奥に広がり重症化したり、治りにくい傷跡を残したりする危険性があります。また、膿が飛び散り、ご家族への感染源となる可能性もあります。
・自己判断で市販薬を塗る:
市販薬では粉瘤の根本的な治療はできません。特に炎症を起こしている粉瘤に自己判断で薬を塗ると、かえって症状を悪化させる可能性があります。
・粉瘤の袋が完全に取れていないのに放置する:
内容物を出しただけでは、袋が残っている限り、粉瘤は必ず再発します。

よくある質問(FAQ)

Q

アテロームと粉瘤は同じものですか?

A

はい、「アテローム」と「粉瘤(ふんりゅう)」は、医学的には同じ病気を指す言葉です。 一般的には「粉瘤」という呼び名がより多く使われています。皮膚の下にできる、垢や皮脂が溜まった袋状のしこりのことを指します。

Q

粉瘤は自然に治りますか?

A

粉瘤が自然に完全に治ることは、非常に稀です。 炎症を起こして膿が出た後、一時的にしこりが小さくなることはありますが、原因である「袋」が皮膚の下に残っている限り、その袋はまた垢や皮脂を作り続け、必ず再発します。 また、放置すると徐々に大きくなったり、炎症を繰り返したりする可能性があります。そのため、根本的に治すには手術で袋ごと摘出する必要があります。

Q

粉瘤は人にうつる病気ですか?

A

いいえ、粉瘤は人から人へうつる病気ではありません。粉瘤は、細菌感染によるものではなく、皮膚の細胞の異常や毛穴の詰まりが原因で起こる良性の腫瘍です。したがって、粉瘤に触れたり、同じものを共有したりしても、他者に感染する心配は一切ありませんのでご安心ください。

Q

粉瘤が赤く腫れて痛いのですが、自分で潰してもいいですか?

A

粉瘤が赤く腫れて痛い場合は、自分で絶対に潰さないでください。 この状態は粉瘤が細菌感染を起こして炎症を起こしている「炎症性粉瘤」です。
自分で潰すと、
・炎症をさらに悪化させ、周囲の組織に細菌が広がる
・膿が完全に排出されず、残った膿が感染源となる
・治癒が遅れ、より目立つ傷跡や色素沈着が残る
・ご家族などに細菌が飛び散り、二次感染を引き起こす
などのリスクがあります。
炎症を起こした粉瘤は、早めに皮膚科を受診し、適切な処置(切開排膿や抗菌薬の内服)を受けてください。

Q

粉瘤の手術は、痛いですか?傷跡は残りますか?

A

粉瘤の手術は、局所麻酔をして行われるため、手術中の痛みはほとんどありません。 麻酔を打つ際にチクっとする程度の痛みです。
傷跡については、手術の方法や粉瘤の大きさ、部位によって異なります。

・外科的切除術:粉瘤の袋ごと切除し縫合するため、線状の傷跡が残ります。しかし、皮膚科医は傷跡が目立ちにくいように配慮して手術を行います。
・くり抜き法:小さな穴を開けて除去するため、傷跡がより目立ちにくい傾向があります。

一般的に、炎症を起こしていない時期に手術を行う方が、傷跡がきれいに治りやすいです。術後のケアも傷跡の治り方に影響しますので、医師の指示に従いましょう。

Q

粉瘤は再発しやすい病気ですか?再発を防ぐにはどうすれば良いですか?

A

粉瘤は、原因である「袋」が皮膚の下に残っている限り、再発する可能性があります。内容物だけを絞り出した場合は、ほぼ確実に再発します。再発を防ぐためには、手術で袋を完全に摘出することが最も重要です。 手術で袋を完全に摘出できた場合は、その場所から再発することは極めて稀です。ただし、体質的に粉瘤ができやすい方は、別の場所に新しい粉瘤ができる可能性はあります。新しい粉瘤を完全に防ぐ方法はありませんが、日頃から皮膚を清潔に保ち、過度な摩擦を避けるなど、皮膚への負担を減らすケアを心がけましょう。

お肌のしこりや、気になるできものは、お一人で悩まずに、ぜひ皮膚科専門医にご相談ください。

「これって粉瘤かな?」
「急に赤く腫れて痛い!」
「臭いが気になる…」
「手術ってどんな感じなんだろう?」

当院では、粉瘤の正確な診断と、患者さんお一人おひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案します。炎症を起こしている場合は、迅速な処置で痛みを和らげ、快適な状態を取り戻せるよう全力でサポートさせていただきます。
安心してご相談いただける環境を整えておりますので、どんな些細なことでもお気軽にお声がけください。

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監修医情報

医師 伊藤 誠
略歴
  1. 2003年

    名古屋工業大学 卒業後
    愛知県名古屋市の建築設計会社 勤務

  2. 2008年

    琉球大学医学部 入学

  3. 2014年

    ハートライフ病院 初期研修

  4. 2016年

    琉球大学皮膚科 入局
    皮膚科学講座助教、病棟医長を経て、

  5. 2023年

    沖縄皮膚科医院 開業

資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会
  • 日本小児皮膚科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科指導医
  • 難病指導医
  • 小児慢性特定疾病指定医