皮膚悪性腫瘍|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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〒901-0401
沖縄県島尻郡八重瀬町
東風平1200番地5

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皮膚悪性腫瘍|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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皮膚悪性腫瘍 SKIN CANCER

皮膚の病気はとても数が多く、また診察時にすべてをお話しすることは難しいため、よくある病気の説明を記載しています。当院を受診される患者様の疾患理解と治療の一助となれば幸いです。気になることがあれば診察中に医師、看護師までお声かけください。

皮膚悪性腫瘍とは

皮膚がんは初期症状がほとんどなく、見た目もホクロやイボ、シミに似ているため、見過ごされてしまいます。
皮膚科専門医による適切な診断、治療が非常に大切です。

皮膚悪性腫瘍(ひふあくせいしゅよう)は、皮膚を構成する様々な細胞が、異常に増殖してできる「皮膚のがん」の総称です。皮膚がんは、体の表面に現れるため、比較的早期に発見しやすいがんですが、その種類は多岐にわたり、それぞれ特徴や悪性度が異なります。多くの場合、痛みやかゆみといった自覚症状がないまま進行するため、見た目の変化に気づくことが早期発見の鍵となります。
皮膚がんは、主に長年にわたる紫外線への曝露が原因で発生することが多く、顔、首、手の甲など、日光が当たりやすい部位にできやすい傾向があります。しかし、まれに紫外線とは関係なく発生するものもあります。
代表的な皮膚悪性腫瘍には、以下のようなものがあります。
・基底細胞がん(きていさいぼうがん):
最も頻度が高く、比較的悪性度が低い皮膚がんです。顔にできやすく、ゆっくりと進行します。
・有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん):
2番目に多い皮膚がんで、基底細胞がんよりは悪性度が高いですが、早期発見・治療で治癒可能です。日光が当たる部位のほか、慢性的な炎症や傷跡からも発生することがあります。
・悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ):
「ほくろのがん」とも呼ばれ、皮膚の色を作るメラニン細胞が悪性化したものです。皮膚がんの中でも最も悪性度が高く、進行が速いため、早期発見・早期治療が極めて重要です。
・パジェット病:
乳房や外陰部、わきの下などに、湿疹のような赤みやカサつきとして現れるがんです。
・日光角化症:
表皮内有棘細胞がんの一つ。高齢者の日光露出部に生じる皮膚がん。白人の高齢者ではほぼ必発する。
・Bowen病(ぼーえんびょう):
表皮内有棘細胞がんの一つ。高齢者に多い皮膚がん。紫外線やウイルスが関与する説もある。多発性の場合はヒ素(井戸水)摂取との関連性が高い。
皮膚悪性腫瘍は、放置すると周囲に広がるだけでなく、リンパ節や他の臓器に転移し、命に関わる可能性もあります。見た目がほくろやシミ、イボ、湿疹などと似ていることが多いため、自己判断は非常に危険です。少しでも気になる皮膚の変化があれば、早期に皮膚科の診断を受け、適切な検査と治療を開始することが、症状の悪化を防ぎ、予後を良くするために非常に重要です。

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皮膚悪性腫瘍の主な種類と原因・誘発要因

ポイント

皮膚悪性腫瘍は、その種類によって発生する細胞や主な原因が異なりますが、紫外線曝露は多くの皮膚がんにおいて共通の重要な誘発要因です。

基底細胞がん(Basal Cell Carcinoma:BCC)

・発生する細胞:
皮膚の最も外側の層(表皮)の基底細胞が悪性化したものです。
・主な原因:
長年にわたる紫外線への曝露が最大の原因です。特に、子供の頃の強い日焼けが影響すると言われています。
・誘発要因:
加齢(高齢者に多い)、色白の肌(紫外線に弱い)、免疫抑制状態(臓器移植後など)、遺伝的素因。
・特徴:
最も頻度が高く、日本人に多い皮膚がんです。主に顔(特に鼻、まぶた、耳など)にできやすく、初期は黒色または真珠のような光沢のある盛り上がりで、中央がへこんで潰瘍を形成することもあります。転移は非常に稀で、ゆっくり進行しますが、放置すると局所で大きく広がり、深い組織を破壊することがあります。

有棘細胞がん(Squamous Cell Carcinoma:SCC)

・発生する細胞:
表皮の有棘細胞が悪性化したものです。
・主な原因:
 ・長年にわたる紫外線への曝露:特に顔、唇、手の甲、耳など日光に当たりやすい部位に発生します。
 ・慢性的な炎症や傷跡:やけどの跡、古い傷跡、慢性的な潰瘍、放射線皮膚炎、慢性湿疹、尋常性性疣贅(ウイルス性イボ)などからの発生も知られています。
・誘発要因:
加齢(高齢者に多い)、免疫抑制状態、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、喫煙(口唇がんのリスク)。
・特徴:
基底細胞がんの次に多い皮膚がんです。初期は赤く、ザラザラしたしこりや、ただれたりする症状で、徐々に盛り上がり、潰瘍を形成して悪臭を伴うこともあります。リンパ節や他の臓器に転移する可能性があり、早期発見・治療が重要ですめて重要です。

悪性黒色腫(Malignant Melanoma:MM)

・発生する細胞:
皮膚の色を作るメラニン細胞が悪性化したものです。「ほくろのがん」とも呼ばれます。
・主な原因:
詳細な原因は不明ですが、以下の要因が関与すると考えられています。
 ・紫外線曝露:特に、強い日焼けを繰り返すこと(間欠的で強い日焼け)や、子供の頃の重度な日焼けが発症リスクを高めると言われています。
   ・遺伝的要因:家族内に悪性黒色腫の患者さんがいる場合、発症リスクが高まります。特定の遺伝子変異も関与します。
 ・既存のほくろ:特に生まれつきある大きなほくろ(先天性巨大色素性母斑)から発生することがあります。
・誘発要因:
色白の肌、多数のほくろ、異型性母斑(形が不規則なほくろ)。
・特徴:
皮膚がんの中でも最も悪性度が高く、進行が速いがんです。初期は、色の濃いシミやほくろと見分けがつきにくいことが多いです。進行すると、大きさが変化し、色が不均一になり、盛り上がり、出血したり潰瘍になったりすることがあります。転移しやすい性質があるため、早期発見・早期治療が極めて重要です。

パジェット病(Paget's Disease)

・発生する細胞:
汗腺の導管細胞や表皮内の特定の上皮細胞が悪性化したものです。
・主な原因:
不明な点が多いですが、アポクリン腺のある部位(乳房、外陰部、わきの下、肛門周囲など)に発生します。
・誘発要因:
加齢。
・特徴:
初期は湿疹やたむしに似た、境界がはっきりした赤い斑点として現れることが多く、かゆみやカサつきを伴います。長期間湿疹として治療され、悪化して初めて診断されることもあります。進行すると皮膚の深い部分に広がり、リンパ節転移を起こす可能性もあります。

「皮膚がんは遺伝する」「黒いほくろはすべてがんになる」といった誤解がありますが、皮膚がんの種類によって原因は異なり、早期発見のポイントを知ることが重要です。

皮膚悪性腫瘍の主な症状(種類別)とセルフチェックのポイント

ポイント

皮膚悪性腫瘍は、見た目がほくろやシミ、イボ、湿疹などと似ていることが多いため、見分けにくいことがあります。しかし、それぞれの種類に特徴的な症状があります。しかし、それぞれの種類に特徴的な症状があり、日頃からご自身の皮膚を観察することで、早期発見につながります。

基底細胞がん

・見た目:
初期は黒色または褐色で、つやのある小さな盛り上がり(結節)で、表面に毛細血管が透けて見えることがあります。中央がへこんで潰瘍(くぼみ)を形成し、出血しやすい傾向があります。周囲は盛り上がり、真珠のような光沢を帯びていることが多いです。
・特徴:
ゆっくりと進行し、痛みやかゆみはほとんどありません。顔(特に鼻、まぶた、耳)によくできます。
・注意点:
放置すると皮膚の深い部分や骨にまで広がり、組織を破壊することがあります。

有棘細胞がん

・見た目:
初期は赤みがあり、ザラザラしたしこりや、カサカサしたフケのようなものが付着した状態(日光角化症、Bowen病など)で、湿疹やイボと間違われることがあります。
徐々に盛り上がり、中心が潰瘍になり、ジュクジュクしたり、悪臭を伴うこともあります。表面は脆く、触ると出血しやすいです。
・特徴:
日光が当たる部位(顔、唇、手の甲、耳)、慢性的な傷跡や潰瘍、やけどの跡などによくできます。比較的進行が早く、リンパ節に転移する可能性があります。
・注意点:
「治りにくい湿疹」や「治らないただれ」として見過ごされがちです。

悪性黒色腫

・見た目:
形、色、大きさが不規則なことが多いです。
・ABCDEルールがセルフチェックの目安になります。
 ・A (Asymmetry:非対称性):左右対称ではない。
 ・B (Border irregularity:境界の不規則性):輪郭がギザギザしている、不明瞭である。
 ・C (Color variegation:色の濃淡):色が均一でなく、部分的に濃淡がある(黒、褐色、灰色、赤、白などが混在)。
 ・D (Diameter:直径):直径が6mm以上ある(ただし、小さいものも悪性のことがあるので注意)。
 ・E (Evolution:変化):短期間で形、大きさ、色、盛り上がりなどが変化する。出血、かゆみなども含む。
・特徴:
皮膚がんの中で最も悪性度が高く、進行が速いです。手足の裏、爪(爪の黒い線、爪の変形)、顔、体幹など全身どこにでも発生する可能性があります。
・注意点:
ほくろやシミと見分けがつきにくく、素人判断は危険です。少しでも気になる変化があれば、すぐに皮膚科を受診すべきです。

パジェット病

・見た目:
乳房(乳がんを併発している場合も)や外陰部、わきの下、肛門周囲などに、境界がはっきりした、赤い湿疹のような斑点やカサつきとして現れます。
表面はジュクジュクしたり、ただれたりすることもあります。
・特徴:
かゆみを伴うことが多く、湿疹やたむしと間違われ、長期間ステロイド外用薬などで治療されてしまうことがあります。しかし、通常の湿疹と異なり、治療してもなかなか治らないのが特徴です。
・注意点:
「治らない湿疹」が特徴的な部位に現れたら、パジェット病を疑い、皮膚科専門医を受診すべきです。

セルフチェックのポイント

・いつもと違う皮膚の変化がないか、定期的に全身の皮膚を観察する習慣をつけましょう。特に、以下の部位は入念にチェックしましょう。
 ・顔、首、手の甲、腕など日光に当たりやすい部位
 ・足の裏、爪(悪性黒色腫の可能性)
 ・乳房、外陰部、わきの下、肛門周囲(パジェット病の可能性)
・新しくできたほくろやシミ、イボ、あるいは既存のものが「ABCDEルール」に当てはまらないか確認しましょう。
・「治りにくい湿疹」や「治らないただれ」に注意しましょう。特にステロイド外用薬を使っても改善しない場合は、皮膚がんの可能性があります。
・出血しやすい、潰瘍になっているなどの症状があれば、すぐに皮膚科を受診しましょう。

皮膚悪性腫瘍の治療法

主な治療法

皮膚悪性腫瘍の治療は、がんの種類、進行度、発生部位、患者さんの全身状態によって多岐にわたりますが、早期に診断し、がん細胞を完全に除去することが最も重要です。当院では、患者さんの状態を正確に診断し、最新の知見に基づいた最適な治療プランをご提案しています。

外科的切除(手術)

・方法:
がん病変とその周囲の正常な組織の一部を含めてメスで切り取り、縫合する治療法です。
・特徴:
多くの皮膚がんにおいて第一選択となる最も基本的な治療法であり、早期の段階であれば、手術によってがんを完全に治癒させることが可能です。切除したがん組織は必ず病理検査に提出され、診断の確定と、がんが完全に切除できたかどうかの確認が行われます。
・メリット:
根治性が高く、確実にがん細胞を除去できる。病理診断による確定診断が可能。
・デメリット:
手術痕が残る。切除範囲によっては、皮膚移植が必要となる場合がある。

モーズ軟膏療法

・方法:
がん病変部に塩化亜鉛を主成分とする軟膏を塗布し、がん細胞を壊死させて除去する治療法です。
・特徴:
主に切除が難しい部位(鼻や耳など)の基底細胞がんや有棘細胞がんの一部に用いられます。軟膏を塗ることで、がん細胞のみが選択的に壊死するとされています。
・メリット:
手術が難しい部位に対応できる。入院の必要がない。
・デメリット:
治療期間が長くかかる(数週間~数ヶ月)。痛みや炎症が強く出る場合がある。治療後の傷が残ることがある。

放射線療法

・方法:
放射線を照射してがん細胞を破壊する治療法です。
・特徴:
手術が難しい高齢者や、合併症のために手術ができない方、手術後の再発予防などに用いられます。基底細胞がんや有棘細胞がん、悪性黒色腫の一部などで適用されます。
・メリット:
手術を避けられる。機能温存ができる。
・デメリット:
治療期間が長い(数週間)。放射線による皮膚炎などの副作用がある。

抗がん剤治療(化学療法)

・方法:
抗がん剤を内服または点滴で投与する治療法です。
・特徴:
主に、皮膚がんが進行してリンパ節転移や遠隔転移を起こしている場合、あるいは手術での切除が困難な広範囲のがんに対して行われます。悪性黒色腫や有棘細胞がんなどで検討されます。
・メリット:全身のがん細胞に作用する。
・デメリット:
脱毛、吐き気、倦怠感、骨髄抑制など、全身的な副作用がある。

分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬

・方法:
がん細胞特有の分子を標的にしたり、がん細胞が免疫から逃れる仕組みをブロックしたりすることで、がん細胞の増殖を抑えたり、体の免疫力を高めてがんを攻撃させたりする新しいタイプの薬剤です。内服または点滴で投与されます。
・特徴:
特に進行した悪性黒色腫や、特定の遺伝子変異を持つ有棘細胞がんなどで、近年非常に高い治療効果が報告されています。
・メリット:
従来の抗がん剤よりも副作用が比較的少ない場合がある。特定の患者さんに高い効果が期待できる。
・デメリット:
費用が高額。特定の遺伝子変異の有無を確認する必要がある。特有の免疫関連副作用が生じることがある。

凍結療法(液体窒素)

・方法:
-196℃の液体窒素をがん病変に当てて凍結・壊死させる治療法です。
・特徴:
主に表在性基底細胞がんや日光角化症、ボーエン病(有棘細胞がんの非常に初期のタイプ)など、ごく初期の限られた病変に適用されることがあります。
・メリット:簡便に行える。
・デメリット:
がんの根治性が低い場合があるため、適用は限定的。再発のリスクを考慮する必要がある。

当院では、皮膚科専門医である院長が常駐しており、皮膚悪性腫瘍の診断と治療に関して豊富な経験と知識を持っています。皮膚がんの診断は、ダーモスコピーによる詳細な観察と、必要に応じて皮膚生検(病理検査)を行うことで確定します。治療は、患者さんの状態やご希望も考慮しながら、最適な方法をご提案いたします。進行がんや特殊な治療が必要な場合は、大学病院など高次医療機関との連携も密に行い、患者さんが安心して最適な治療を受けられるよう、きめ細やかなサポートを心がけています。

日常生活でできること・セルフケアのポイント

具体的な対策

皮膚悪性腫瘍の予防、そして治療後の再発予防や新たな皮膚がんの発生を防ぐためには、日々のセルフケアと生活習慣の見直しが非常に重要です。特に、皮膚がんの最大の原因である紫外線対策の徹底が不可欠です。

徹底した紫外線対策

日常的に紫外線対策を徹底しましょう。これは皮膚がん予防の基本であり、最も重要な対策です。
・日焼け止め:
外出時は、顔、首、手の甲、腕など露出する部分に日焼け止めクリーム(SPF30以上、PA+++以上が目安)をたっぷりと塗布し、2~3時間おきにこまめに塗り直しましょう。特に汗をかいたり、水に濡れたりした後は必ず塗り直します。
・衣類・小物:
帽子(つばの広いもの)、日傘(UVカット加工されたもの)、サングラス(UVカット機能付き)、長袖の衣類(UVカット機能のある素材も有効)などを積極的に活用し、物理的に紫外線を遮断しましょう。
・時間帯・場所:
紫外線の量が多い時間帯(午前10時~午後2時頃)の外出や、紫外線が強い場所(海、山、雪山など)での長時間の活動はできるだけ避けましょう。

定期的な皮膚のセルフチェック

自分の皮膚に異常がないか、定期的に全身の皮膚を観察する習慣をつけましょう。月に1回程度、鏡を使って全身の皮膚(顔、首、手足、背中、頭皮、爪、足の裏など)をくまなくチェックしましょう。家族に手伝ってもらうと、自分では見えにくい場所も確認できます。特に、新しいほくろやシミ、イボのようなものができていないか、既存のものが「ABCDEルール」(下記参照)に当てはまらないか確認しましょう。皮膚がんは早期発見・早期治療が非常に重要です。初期であれば簡単な手術で完治できる可能性が高まります。

ABCDEルール(悪性黒色腫の場合):
・A (Asymmetry:非対称性):左右対称ではない
・B (Border irregularity:境界の不規則性):輪郭がギザギザしている、不明瞭である
・C (Color variegation:色の濃淡):色が均一でなく、部分的に濃淡がある(黒、褐色、灰色、赤、白などが混在)
・D (Diameter:直径):直径が6mm以上ある(ただし、小さいものも悪性のことがあるので注意)
・E (Evolution:変化):短期間で形、大きさ、色、盛り上がりなどが変化する。出血、かゆみなども含む。

バランスの取れた食生活と健康的な生活習慣

免疫力を高め、体の健康を維持するために、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理を心がけましょう。健康な生活習慣は、体の防御力を高め、病気への抵抗力を維持する上で重要です。

やってはいけないこと・避けるべきこと

・皮膚の変化を自己判断で放置する:
「ただのシミだろう」「様子を見よう」と放置することで、がんが進行してしまうリスクがあります。少しでも気になる変化があれば、必ず皮膚科を受診しましょう。
・「ほくろをいじるとがんになる」という迷信にとらわれる:
ほくろを刺激したからといって、それが直接がんになるわけではありません。しかし、気になるほくろは自己判断でいじらず、皮膚科で診てもらうことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q

皮膚がんは人から人へうつる病気ですか?

A

いいえ、皮膚悪性腫瘍(皮膚がん)は人から人へうつる病気では決してありません。 皮膚がんは、皮膚の細胞が紫外線などのダメージを受けて異常に増殖することで発生するもので、細菌やウイルスなどの感染によって広がるものではありません。したがって、皮膚が直接触れ合ったり、同じものを共有したりしても、他者に感染する心配は一切ありませんのでご安心ください。

Q

皮膚がんは早期発見できますか?どんな症状に注意すれば良いですか?

A

はい、皮膚がんは体の表面にできるため、比較的早期に発見しやすいがんです。早期発見のためには、ご自身で定期的に皮膚を観察すること(セルフチェック)が非常に重要です。 特に注意すべき症状としては、以下のようなものがあります。

・新しくできたほくろやシミ、イボのようなものが、「ABCDEルール」に当てはまる場合(左右非対称、境界が不規則、色が不均一、直径6mm以上、短期間で変化する)
・既存のほくろやシミ、イボの形、大きさ、色、盛り上がりなどが変化してきた場合
・「治りにくい湿疹」や「治らないただれ」がある場合(特に顔、唇、手の甲、乳房、外陰部など)
・出血しやすい、潰瘍(くぼみ)になっている皮膚病変がある場合

これらの変化に気づいたら、迷わず皮膚科を受診しましょう。

Q

「ほくろのがん」と聞きましたが、すべてのほくろが悪性黒色腫になるわけではないですよね?

A

はい、その通りです。ほとんどのほくろは良性であり、悪性黒色腫になることはごく稀です。一般的に、大人の体にあるほくろの数は数十個から数百個と言われていますが、そのすべてが悪性黒色腫になるわけではありません。しかし、まれに良性のほくろが悪性黒色腫に変化したり、最初から悪性黒色腫として現れたりすることがあります。
重要なのは、「どのほくろが悪性なのか」を自己判断しないことです。少しでも「ABCDEルール」のような変化が見られたり、心配なほくろがあれば、必ず皮膚科専門医に相談し、ダーモスコピー検査などで詳しく診てもらいましょう。

Q

紫外線対策をしていれば、皮膚がんは予防できますか?

A

紫外線対策は、多くの皮膚がん(特に基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫の一部)の発生リスクを大幅に減らすために最も効果的な予防策の一つです。長年にわたる紫外線曝露が皮膚細胞のDNAを損傷し、がん発生の原因となるため、日焼け止め、帽子、日傘、長袖の衣類などを活用した徹底した紫外線対策が非常に重要です。しかし、紫外線だけが原因ではない皮膚がんもありますし、遺伝的要因や他の誘発要因も関与するため、紫外線対策だけで100%予防できるわけではありません。紫外線対策をしながらも、定期的な皮膚のセルフチェックや皮膚科受診を続けることが大切です。

Q

皮膚がんの治療はどのようなものがありますか?手術が怖いのですが。

A

皮膚がんの治療の中心は、外科的切除(手術)です。早期の段階でがんを完全に切除できれば、治癒する可能性が非常に高いからです。手術と聞くと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、皮膚がんは体の表面にあるため、多くの場合、比較的短時間で局所麻酔による日帰り手術が可能です。
手術以外にも、がんの種類や進行度、部位、患者さんの状態によっては、モーズ軟膏療法、放射線療法、抗がん剤治療、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬など、様々な治療法があります。当院では、患者さんの状態を正確に診断し、最適な治療法を丁寧にご説明いたします。手術が難しい場合や、より専門的な治療が必要な場合は、大学病院など高次医療機関へのご紹介も可能です。

Q

皮膚がんの可能性を調べる検査はどのようなものがありますか?

A

皮膚がんの可能性を調べる検査はいくつかあります。

・ダーモスコピー検査:
患部に特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を当てて、皮膚の表面や深部を詳細に観察する非侵襲的な検査です。ほくろと悪性黒色腫、良性腫瘍と皮膚がんの鑑別に非常に有効です。当院ではこの検査を積極的に行っています。
・皮膚生検(ひふせいけん):
患部の一部または全体をメスなどで採取し、病理医が顕微鏡で組織を詳しく調べる検査です。皮膚がんの確定診断に不可欠な検査であり、診断のゴールドスタンダードとされています。局所麻酔で行い、数分で完了します。
・画像検査:
がんの進行度や転移の有無を調べるために、CT、MRI、PET検査などが行われることがあります。これは、悪性黒色腫や進行した有棘細胞がんなどで検討されます。

これらの検査を組み合わせて、正確な診断と適切な治療方針の決定を行います。

このような場合はご相談ください

TROUBLE

以下のような症状や状況に当てはまる場合は、一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。

  • 体のどこかに新しくできたほくろやシミ、イボのようなものがある、または既存のものが変化してきた
  • ほくろやシミ、イボが急に大きくなった、形がいびつになった、色が不均一になった、盛り上がってきた、出血しやすい
  • 治りにくい湿疹やただれがある(特に顔、唇、手の甲、乳房、外陰部など)
  • 皮膚に出血しやすい潰瘍ができている
  • ご家族に皮膚がんの患者さんがいる
  • 長年、屋外での活動が多く、紫外線を浴びる機会が多かった方で、皮膚の気になる変化がある
  • ご自身の皮膚の病変が、良性か悪性か判断に迷う、不安がある
  • 皮膚がんの検査や治療について詳しく知りたい

24時間WEB予約受付中

皮膚悪性腫瘍は、皮膚科専門医による正確な診断と、早期の適切な治療で治癒を目指せる病気です。当院の皮膚科専門医が、患者さん一人ひとりの皮膚の状態を正確に診断し、最適な治療法をご提案いたします。重症度や病状によっては、必要に応じて高次医療機関との連携も検討しますので、「ここに来れば大丈夫」と安心していただけるよう、全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでもお気軽にお声がけください。

監修医情報

医師 伊藤 誠
略歴
  1. 2003年

    名古屋工業大学 卒業後
    愛知県名古屋市の建築設計会社 勤務

  2. 2008年

    琉球大学医学部 入学

  3. 2014年

    ハートライフ病院 初期研修

  4. 2016年

    琉球大学皮膚科 入局
    皮膚科学講座助教、病棟医長を経て、

  5. 2023年

    沖縄皮膚科医院 開業

資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会
  • 日本小児皮膚科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科指導医
  • 難病指導医
  • 小児慢性特定疾病指定医