Gianotti-Crosti症候群|沖縄皮膚科医院 八重瀬クリニック|沖縄県南部エリアの皮膚科・美容皮膚科

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〒901-0401
沖縄県島尻郡八重瀬町
東風平1200番地5

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Gianotti-Crosti症候群 GIANOTTI

皮膚の病気はとても数が多く、また診察時にすべてをお話しすることは難しいため、よくある病気の説明を記載しています。当院を受診される患者様の疾患理解と治療の一助となれば幸いです。気になることがあれば診察中に医師、看護師までお声かけください。

ジアノッティ・クロスティ症候群とは

様々なウイルスの初感染が原因となって発症すると考えられている。
典型的には下肢から上行性に顔や上肢に広がる赤いブツブツで、1か月程度で自然治癒することがほとんど。

ジアノッティ・クロスティ症候群(Gianotti-Crosti症候群)は、主に乳幼児から小学生くらいまでのお子さんによく見られる、ウイルス感染後に特徴的な発疹が現れる皮膚の病気です。別名「小児丘疹性肢端皮膚炎(しょうにきゅうしんせいしたんひふえん)」とも呼ばれます。発疹は派手に見えますが、多くの場合、お子さん自身は比較的元気で、自然に治っていく良性の経過をたどることが特徴です。
主な症状は、顔、腕(特に肘の外側)、脚(特に膝の外側や末端)、お尻などに、左右対称に現れる小さな赤いブツブツ(丘疹)です。これらのブツブツは直径1〜5mm程度で、赤みがかったり、少し茶色がかったりしていて、触ると少し硬く、上部が平らなこともあります。特徴的なのは、発疹が下肢(足)から出始めて、数日のうちに上行して上肢(腕)や顔面に広がっていく経過をたどることが多い点です。体幹(お腹や背中)や手のひら、足の裏にはほとんど発疹は見られません。
かゆみはほとんどないか、あっても軽い程度であることが多いですが、時に強いかゆみを伴うこともあります。発疹が出る前に、軽度の発熱やだるさ、食欲不振、下痢、風邪のような症状が見られることもあります。
ジアノッティ・クロスティ症候群は、通常、発疹が出始めてから2週間~1ヶ月、長いと数ヶ月ほどで自然に消えていきます。治った後に一時的に色素沈着(色が残る)が見られることもありますが、これもやがて消えていくことが多いです。皮膚がんと間違われるような悪性の病気ではありませんので、ご安心ください。しかし、まれにB型肝炎ウイルスが原因で発症することもあり、その場合は「ジアノッティ病」として区別され、肝臓の詳しい検査が必要となることがあります。「手足の派手な発疹のわりにかゆみがなく、なかなか治らない」といった症状に気づいたら、すぐに皮膚科の先生に診てもらいましょう。 早めに診断を受けることで、適切なケアや、他の病気との鑑別を行うことができます。

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ジアノッティ・クロスティ症候群の主な原因と誘発要因

ポイント

ジアノッティ・クロスティ症候群は、ウイルス感染後に、お子さんの免疫システムが反応して起こる皮膚の病気です。特定のウイルスが原因となることが多いですが、そのメカニズムはまだ完全に解明されているわけではありません。

主な原因

・ウイルス感染後の免疫反応:
ジアノッティ・クロスティ症候群は、ウイルス感染がきっかけで発症すると考えられています。ウイルスが体内に侵入し、お子さんの免疫システムがそのウイルスと戦う過程で、皮膚に過剰な免疫反応が起こり、特徴的な発疹が形成されると考えられています。 発疹が出現する頃には、既にウイルス感染自体は治まっていることが多く、そのため、発疹が出ている間は他のお子さんにウイルスがうつる可能性は低いと考えられています。

・原因となる主なウイルス
 ・EBウイルス(Epstein-Barr virus):
   最も多く関連が指摘されているウイルスです。乳幼児期に初めて感染することが多く、その際にジアノッティ・クロスティ症候群を引き起こすことがあります。EBウイルスは、思春期以降に感染すると伝染性単核球症(発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れなどが特徴)を引き起こすことでも知られています。
   ・B型肝炎ウイルス(HBV):
   B型肝炎ウイルスが原因の場合、特に「ジアノッティ病」と呼ばれ、肝臓の腫れや肝機能の異常を伴うことがあります。近年ではB型肝炎ワクチンの普及により、B型肝炎ウイルスが原因で発症するジアノッティ病は非常にまれになっています。
   ・コクサッキーウイルス:
   手足口病の原因ウイルスと同じコクサッキーウイルスも、ジアノッティ・クロスティ症候群の原因となることがあります。
   ・その他のウイルス:
   アデノウイルス、パルボウイルスB19、ヘルペスウイルス、ロタウイルスなど、様々なウイルスが原因となる可能性が指摘されています。

  ・ワクチン接種:
ごくまれに、予防接種(風疹ワクチン、ポリオワクチンなど)の後に、アレルギー反応としてジアノッティ・クロスティ症候群のような発疹が現れることがあります。

日常生活で発症を誘発・悪化させる可能性のある要因

・免疫系の未熟性・過敏性:
乳幼児期の免疫システムはまだ発達段階であり、特定のウイルス感染に対して過剰に反応しやすい特性があると考えられます。
・特定の季節:
初夏から秋にかけて流行することが多く、お子さんが集団生活を送る時期に発症しやすい傾向があります。
・肌の乾燥や掻き壊し:
発疹ができた際に、お子さんが掻きむしってしまうと、症状が悪化したり、細菌感染を併発したりする可能性があります。

ジアノッティ・クロスティ症候群は、ウイルス感染がきっかけで起こる病気ですが、発疹が出ている時期にはウイルス感染自体は治まっていることが多いため、基本的には他の子へうつる心配は少ないと考えられています。

ジアノッティ・クロスティ症候群の主な症状(お子さんの場合)

主な症状

特徴的な発疹(丘疹)

・見た目:
直径1〜5mm程度の小さな赤いブツブツ(丘疹)ができます。触ると少し硬く、上部が平らなこともあります。赤みがかったり、少し茶色がかったりした色合いです。
・分布:
顔(特に両頬)、腕(特に肘の外側や伸側)、脚(特に膝の外側や伸側、末端)、お尻に、左右対称に現れるのが特徴です。体幹(お腹や背中)や手のひら、足の裏にはほとんど発疹は見られません。
・広がり方:
発疹が下肢(足)から出始めて、数日のうちに上行して上肢(腕)や顔面に広がっていく経過をたどることが多いです。

かゆみ

多くの場合、かゆみはほとんどないか、あっても軽い程度です。しかし、時に強いかゆみを伴うこともあります。

その他の全身症状(発疹が出る前に見られることがある)

軽度の発熱(38℃未満)、だるさ、食欲不振、下痢、風邪のような症状(鼻水、のどの痛みなど)が見られることがあります。
リンパ節の腫れ(特に首やわきの下)が見られることもあります。

ジアノッティ・クロスティ症候群の治療法

主な治療法

ジアノッティ・クロスティ症候群には、特効薬はありません。この病気はウイルス感染後に起こる免疫反応であり、多くの場合、自然に治っていく病気です。そのため、治療は、お子さんがつらい症状(かゆみなど)を和らげて、できるだけ楽に過ごせるようにする「対症療法」が中心となります。

自然経過観察

発疹以外の症状がなく、お子さんが元気な場合は、特別な治療をせずに発疹が自然に消えるのを待ちます。かゆみが軽度で、全身症状がない、お子さんが元気な場合に選択されます。

かゆみに対する治療

・外用薬(塗り薬):
かゆみが強い場合は、炎症を抑えるステロイド外用薬や、かゆみを和らげる抗ヒスタミン作用のある塗り薬を処方することがあります。
・内服薬(飲み薬):
かゆみが非常に強い場合や、広範囲にわたる場合は、お子さん用のかゆみ止め(抗ヒスタミン薬)を処方することがあります。夜間の掻き壊しを防ぐために、眠気を誘うタイプのお薬を処方することもあります。

基礎疾患の有無の確認(特にB型肝炎ウイルス)

・血液検査:
まれにB型肝炎ウイルス(HBV)が原因の「ジアノッティ病」の場合、肝機能の異常や肝臓の腫れを伴うことがあります。その場合は、血液検査で肝機能の状態やB型肝炎ウイルスの有無を確認することが推奨されます。B型肝炎ウイルスが陽性の場合は、肝臓専門医との連携が必要になります。

当院では、小児皮膚科の専門知識を持つ皮膚科医が、お子さんのジアノッティ・クロスティ症候群の診断と治療に関して豊富な経験を持っています。お子さんの症状を正確に診断し、保護者の方の不安に寄り添いながら、ご家庭でできるケアの方法や、他の病気(薬疹、食物アレルギー、その他のウイルス性発疹など)との鑑別について丁寧にご説明します。見た目は派手でも、心配の少ない病気であることをしっかりお伝えし、「このクリニックなら安心して相談できる」と感じていただけるよう、きめ細やかなサポートを心がけています。

日常生活でできること・ご家庭でのケアのポイント

具体的な対策

ジアノッティ・クロスティ症候群のお子さんが、発疹の時期を快適に乗り越えるために、ご家庭での正しいケアがとても大切です。この病気は自然に治っていくので、基本的にはお子さんが楽に過ごせるようにサポートしてあげましょう。

皮膚への刺激を避ける

発疹が出ている皮膚はデリケートです。摩擦や圧迫、熱などの刺激を最小限に抑えましょう。 ゆったりとした肌触りの良い綿素材の衣類を選んであげましょう。締め付けの強い服や、化学繊維の服は避けてください。
熱いお湯や刺激の強い石鹸は避け、ぬるめのお湯で優しく体を洗いましょう。タオルでゴシゴシ擦らず、泡でなでるように洗い、優しく水気を拭き取ります。
日光に当たることで発疹が目立つ場合や、かゆみが増す場合は、長時間の直射日光を避け、日焼け止めや帽子、長袖の衣類などで保護しましょう。

かゆみ対策と掻き壊しの防止

発疹はかゆみがほとんどないことが多いですが、もしお子さんがかゆがる場合は、掻きむしってしまわないように対策しましょう。
かゆみが強い部分は、清潔な冷たいタオルで優しく冷やしてあげると、一時的にかゆみが和らぎます。
お子さんが無意識に掻いてしまうことを防ぐため、爪は常に短く、丸く整え、清潔に保ちましょう。 医師から処方されたかゆみ止めの塗り薬や飲み薬があれば、指示通りに使いましょう。

安静と休養

お子さんの体力を温存し、回復を促すために、お家でゆっくり休ませてあげましょう。また、無理な活動は避け、睡眠時間を十分に確保しましょう。

感染予防の徹底

ジアノッティ・クロスティ症候群は、発疹が出ている時期には他の子へうつる可能性は低いと考えられています。しかし、手洗いをしっかり行う、タオルの共用を避けるなど基本的な感染対策は継続しましょう。

やってはいけないこと・避けるべきこと

・発疹を無理にいじる・潰す:
症状が悪化したり、細菌感染を起こしたりする原因となります。
・自己判断で薬を途中でやめる:
医師から処方された薬がある場合は、指示通りに使い切りましょう。特に、B型肝炎ウイルスが原因のジアノッティ病と診断された場合は、肝臓の治療を中断しないことが重要です。

よくある質問(FAQ)

Q

うちの子、手足とお尻に派手な発疹が出ています。これってジアノッティ・クロスティ症候群ですか?

A

手足(特に末端や関節の外側)とお尻、そして顔に、左右対称に派手な赤いブツブツの発疹が見られる場合、ジアノッティ・クロスティ症候群の可能性が高いです。 発疹が出始める前に、軽い風邪のような症状があったり、リンパ節が腫れたりすることもあります。見た目は派手なので心配になるかもしれませんが、多くの場合、お子さん自身は比較的元気なのが特徴です。ご家庭で判断するのは難しいので、必ず皮膚科を受診して、正確な診断を受けましょう。

Q

ジアノッティ・クロスティ症候群は、他の子にうつる病気ですか?

A

ジアノッティ・クロスティ症候群は、発疹が出ている時期には他の子にうつる可能性は低いと考えられています。 この病気は、ウイルス感染がきっかけで起こりますが、発疹が出現する頃には、既にウイルス感染自体は治まっていることがほとんどだからです。そのため、登園・登校に関する明確な制限はありません。ただし、念のため、手洗いなどの基本的な感染予防は継続することをおすすめします。

Q

ジアノッティ・クロスティ症候群は、なぜ特定の場所に発疹が出るのですか?

A

ジアノッティ・クロスティ症候群の発疹は、顔、腕、脚、お尻といった特定の部位に左右対称に現れるのが特徴です。これは、ウイルス感染後に起きる免疫反応が、これらの部位の皮膚で特に強く現れるためだと考えられています。なぜその部位に集中するのか、詳しいメカニズムはまだ研究中ですが、毛細血管の分布や、皮膚の構造などが関わっている可能性も指摘されています。体幹や手のひら、足の裏にはほとんど発疹は見られません。

Q

ジアノッティ・クロスティ症候群の治療期間はどれくらいかかりますか?

A

ジアノッティ・クロスティ症候群の発疹は、通常、2週間~1ヶ月、長いと数ヶ月ほどで自然に消えていきます。 お子さんの体の免疫力がウイルスに対する反応を終えることで、自然に治っていく病気です。特効薬はありませんが、かゆみが強い場合にはかゆみ止めの塗り薬や飲み薬を使い、お子さんが快適に過ごせるようにサポートします。治った後に一時的に色素沈着(色が残る)が見られることもありますが、これもやがて消えていくことが多いです。

Q

ジアノッティ・クロスティ症候群と診断された場合、何か重い病気が隠れている可能性はありますか?

A

ジアノッティ・クロスティ症候群の多くは、ウイルス感染後に見られる良性の皮膚病で、重い病気が隠れていることはまれです。しかし、ごくまれにB型肝炎ウイルスが原因で発症することがあり、その場合は「ジアノッティ病」と呼ばれます。 ジアノッティ病の場合は、皮膚症状の他に、肝臓の腫れや肝機能の異常を伴うことがあるため、血液検査でB型肝炎ウイルスの有無や肝機能の状態を確認することが推奨されます。B型肝炎ウイルスが陽性の場合は、肝臓専門医との連携が必要になります。心配な場合は、必ず小児科の先生に相談しましょう。

Q

ジアノッティ・クロスティ症候群の発疹は、かゆくないことが多いと聞きましたが、うちの子はかゆがっています。これは大丈夫ですか?

A

ジアノッティ・クロスティ症候群の発疹は、通常、かゆみがほとんどないか、あっても軽度であることが多いです。しかし、お子さんによっては、かゆみを伴うこともあります。 かゆみが強い場合は、お子さんが掻きむしってしまい、皮膚に傷がついて炎症が悪化したり、細菌感染を併発したりする可能性があるため、かゆみ止めのお薬(塗り薬や飲み薬)を処方することができます。お子さんがつらそうにしている場合は、我慢させずに皮膚科の先生に相談しましょう。

24時間WEB予約受付中

当院では、お子さんの皮膚の状態を正確に診察し、ご家族の不安に寄り添いながら、お子さんにとって最適なケアとご家庭での対策を丁寧にご説明します。ジアノッティ・クロスティ症候群のことで少しでも気になること、不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さんとご家族が、安心して笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。

監修医情報

医師 伊藤 誠
略歴
  1. 2003年

    名古屋工業大学 卒業後
    愛知県名古屋市の建築設計会社 勤務

  2. 2008年

    琉球大学医学部 入学

  3. 2014年

    ハートライフ病院 初期研修

  4. 2016年

    琉球大学皮膚科 入局
    皮膚科学講座助教、病棟医長を経て、

  5. 2023年

    沖縄皮膚科医院 開業

資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会
  • 日本小児皮膚科学会
  • 日本アレルギー学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本皮膚悪性腫瘍学会
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科指導医
  • 難病指導医
  • 小児慢性特定疾病指定医